日刊工業新聞、2006年(平成18年)11月17日
大阪大学接合科学研究所が設立した産学連携の「粉体接合プロセス研究会」(内藤牧男代表=阪大教授、06-6879-8660)は、07年度の活動内容を決め、参加企業の募集を始めた。ナノテクの産業展開でキーとなるナノ粒子分散技術の確立や、構造制御された材料の高機能化研究を進める。大学・研究機関の6研究室が参加する。
研究会では全体研究会を年4回開くほか、研究成果を活用する上で不可欠なプロセス技術、評価技術に関する技術講習会を6回実施する。50社の参加を見込む。期間は07年度の1年間。
テーマは次の通り。
○高分子材料へのナノ粒子高濃度均一分散のための界面構造設計(神谷秀博東京農工大学教授) ○各種溶媒中でのナノ粒子分散・凝集系の設計と評価(藤正督名古屋工業大学助教授) ○ナノ粒子サスペンションのマイクロスケールのパターニング(目義雄物質・材料研究機構センター長) ○ナノ多孔体構造制御による材料の機能化(金村聖志首都大学東京教授) ○複合粒子設計による燃料電池の電極ナノ構造制御と機能化(内藤牧男阪大教授) ○ナノ粒子とセラミックス粒子複合化による高機能材料の創製(多々見純一横浜国立大学助教授)